第10回「知識・芸術・文化情報学研究会」(JADS関西地区部会研究会)開催案内(参加者募集)

第10回「知識・芸術・文化情報学研究会」(JADS関西地区部会研究会)開催案内(参加者募集)

第10回 知識・芸術・文化情報学研究会を開催します。
この会は、関西地区部会研究会を兼ねております。
参加者申し込みを受け付けておりますので、奮ってご参加ください。
なお、非会員でも参加可能です。

■ 日時:2021年2月13日(土)12:50開始
■ 実施方法:オンライン開催(Zoom使用)
※ アクセス方法は発表者および参加申し込みをいただいた方にメールでお知らせします。
※ 会場による開催はございませんのでご注意ください。

主催:知識・芸術・文化情報学研究会
   世話役〔五十音順〕:赤間亮(立命館大学)、田窪直規(近畿大学)、
             村川猛彦(和歌山大学)
共催:アート・ドキュメンテーション学会関西地区部会、情報知識学会関西部会
協力:立命館大学アート・リサーチセンター
    文部科学省 国際共同利用・共同研究拠点
   「日本文化資源デジタル・アーカイブ国際研究拠点」

■ 参加申し込み方法
2021年2月10日(水)までに、氏名・所属を明記の上、kacimeeting+2021■gmail.com 宛に電子メールでお申し込みください(■を@に変えてください)。
※ 参加費は無料です。
※ 研究発表会後に懇親会(オンライン開催、無料)を予定しています。大学や分野の枠を超えた交流の場にしたいと思いますので、あわせてご参加ください。

○プログラム
12:50 開会挨拶
12:55 発表1
   「情報処理科目を対象とした選択式問題生成支援システムの改良」
    山口 晶啓(和歌山大学システム工学部)
13:20 発表2
   「遺跡に関するデータベースの位置情報修正の検討」
    武内 樹治(立命館大学大学院文学研究科)
13:45 発表3
   「自治体史等の地域資料のデジタル化・オープン化の進展状況
    - 神奈川県市域部と町村域部とにおける相違点」
    長塚 隆(鶴見大学名誉教授)
14:10 休憩
14:25 発表4
   「系図コンテンツの効果的な閲覧の支援に関する研究」
    東 涼介(和歌山大学大学院システム工学研究科)
14:50 発表5
   「ソーシャルVRサービス“VRChat”を用いた
    バーチャル展示制作システムの開発
    −立命館大学アート・リサーチセンター閲覧室を事例に−」
    江ア 笙吾(立命館大学文学部)
15:15 発表6
   「3次元計測で得られる大規模ポイントクラウドを用いた
    有形文化財の衝突可視化」
    Li Weite(立命館大学大学院情報理工学研究科)
15:40 休憩
15:55 発表7
   「日本文化資源としての「時代劇」関連資料アーカイブの構築と活用
    〜書き込み脚本を例に〜」
    辻 俊成(立命館大学大学院文学研究科)
16:20 発表8
   「演劇アーカイブ研究:現代演劇を中心とした理論と実践」
    村上 佳奈子(立命館大学大学院文学研究科)
16:45 休憩
17:00 発表9
   「深層学習モデルに基づく浮世絵画像検索システムの開発」
    王 嘉韻(立命館大学大学院情報理工学研究科)
17:25 発表10
   「浮世絵レコードのクロスモーダル多言語横断検索に向けて:
    Multilingual-BERTによる作品情報の特徴埋め込み抽出の試み」
    Li Kangying(立命館大学大学院情報理工学研究科)
17:50 閉会挨拶
18:00 懇親会

○発表要旨
[発表1]
「情報処理科目を対象とした選択式問題生成支援システムの改良」
 山口 晶啓(和歌山大学システム工学部)
 正解語を入力に与えると、DBpediaから問題文の素案と誤選択肢の候補を取得し、利用者による編集・選択が可能な、問題文生成支援システムを開発した。研究室で開発してきた従来のシステムは、結果をデータベースに保存する機能がなかった。データを保存することで、問題の管理に加え、利用者同士での問題の共有を可能とした。利用者実験およびその結果についても報告する。

[発表2]
「遺跡に関するデータベースの位置情報修正の検討」
 武内 樹治(立命館大学大学院文学研究科)
 考古学における遺跡のデータベースは今日までさまざまなものが作成されている。遺跡という性格から位置情報も登録されており、GISの普及もあり、容易に遺跡分布図が作成することが可能になっている。しかし、空間分析や分布論の展開までには、遺跡の位置情報のずれが課題となっている。そこで、本研究では位置情報の修正を行い、遺跡分布の分析や空間分析を試みる。

[発表3]
「自治体史等の地域資料のデジタル化・オープン化の進展状況
 - 神奈川県市域部と町村域部とにおける相違点」
 長塚 隆(鶴見大学名誉教授)
 近年,市町村史, 市政要覧や市町村などの自治体が発行する広報誌などの地域資料のデジタル化が進展している.ただし,現状ではそれらの地域資料のデジタル化および資料の公開の程度を示すオープン化の進展状況は充分把握されてない.神奈川県市域部の状況は第25回情報知識学フォーラムで報告した.本発表では,神奈川県市域部と町村域部とで地域資料のデジタル化・オープン化にどのような相違点があるかについて報告する.

[発表4]
「系図コンテンツの効果的な閲覧の支援に関する研究」
 東 涼介(和歌山大学大学院システム工学研究科)
 紙媒体や写真資料、歴史的な文書について、電子化して検索・閲覧することが広く行われている。発表者の所属する研究室では、位置情報付きテキストを活用した系図画像からの情報抽出を行っている。IIIF対応ビューワMiradorを用いて系図画像を表示させ、抽出した情報に基づきアノテーションを付与することで、検索を通じて系図資料を迅速に見つけられるようなシステムの構築を考えている。

[発表5]
「ソーシャルVRサービス“VRChat”を用いたバーチャル展示制作システムの開発
 −立命館大学アート・リサーチセンター閲覧室を事例に−」
 江ア 笙吾(立命館大学文学部)
 メタバースの一種であるVRChat上で実現するバーチャル展示の制作を簡易化するシステムと、実際の閲覧室を模した空間を制作した。システムではジャパンサーチに格納されるメタデータを活用し、展示制作を簡便化する。これらの点から、人文学の知見を持った人材が、ヘッドマウントディスプレイ等を通じた展示体験や他ユーザーの交流を行える展示空間を主体的に制作できる環境の構築を目指している。

[発表6]
「3次元計測で得られる大規模ポイントクラウドを用いた有形文化財の衝突可視化」
 Li Weite(立命館大学大学院情報理工学研究科)
 本研究は、3次元レーザ計測で取得したポイントクラウドを用いて、計測対象となるデータの衝突判定を高速に行い、かつ、視認性の高い可視化を行う手法を開発する。開発した手法を、京都・祇園祭の山鉾巡行における山鉾と町並みの衝突シミュレーションに応用した.今後は,工場に施設を設置する際に必須のプラントシミュレーションにも応用できると思われる。

[発表7]
「日本文化資源としての「時代劇」関連資料アーカイブの構築と活用
 〜書き込み脚本を例に〜」
 辻 俊成(立命館大学大学院文学研究科)
 「時代劇」は、日本映画の誕生以来京都で醸成された撮影所独自の文化によって育まれてきたが、作品数の激減に伴い継承の瀬戸際にある。本研究の目標は、撮影所を時代劇制作のためのナレッジの集積として捉え、そのアーカイブを構築するとともに、文化資源マネジメントの観点からその実践的な活用を試みることにある。今回はその前提的な取り組みとして、制作者の書き込みが残る時代劇の脚本アーカイブとその意義について報告する。

[発表8]
「演劇アーカイブ研究:現代演劇を中心とした理論と実践」
 村上 佳奈子(立命館大学大学院文学研究科)
 演劇研究においてデジタルアーカイブは関心を寄せられている分野でありながら、現代演劇に関するデジタルアーカイブを活用した研究は発展していない。本研究は現代演劇アーカイブ研究の素地となるべく立命館大学アート・リサーチセンターのデータベースによる実践を試みた。今回は「学生劇団宣伝資料」「演劇雑誌『演劇界』」のアーカイブ実践と活用例、「アートインレジデンス施設資料」のアーカイブ構想について報告する。

[発表9]
「深層学習モデルに基づく浮世絵画像検索システムの開発」
 王 嘉韻(立命館大学大学院情報理工学研究科)
 Biligsaikhan Batjargal(立命館大学衣笠総合研究機構)
 前田 亮(立命館大学情報理工学部)
 川越 恭二(立命館大学情報理工学部)
 赤間 亮(立命館大学文学部)
 多くの浮世絵は木版画であるため、繰り返し印刷することや若干の修正を加えて印刷することが多い。このため、画像が似たような浮世絵を検索することが研究者の需要としてある。浮世絵検索サイトであるukiyoe.orgは画像検索の機能を持っているが、画像の追加が停止しているため検索できない画像が多い。本研究の目的は、深層学習技術を使用して、画像から類似する画像を検索する機能を実現することである。

[発表10]
「浮世絵レコードのクロスモーダル多言語横断検索に向けて:
 Multilingual-BERTによる作品情報の特徴埋め込み抽出の試み」
 Li Kangying(立命館大学大学院情報理工学研究科)
 浮世絵は日本の美術史の中で重要な位置を占めている。世界中で様々な規模の浮世絵データベースが各国語で作成されており、異なるデータベースにおける多言語の理解、冗長なデータ、データ欠落、不確実なデータなどの問題は複数データベース間横断検索の障壁となっている。本研究では、立命館大学アート・リサーチセンター(ARC)から公開されている浮世絵データベースを例に多言語BERTモデルの活用を提案し、クロスモーダル多言語横断検索システムの構築を目標とする。