■2011年度第2回(通算109)研究会案内
【講演タイトル】
『デジタルアーカイブの歴史――その変遷と未来』
【講師】影山幸一氏
【日時】7月16日(土) 13:30〜15:30
【会場】立命館大学 朱雀キャンパス 6階 601東西会議
(JR二条駅、地下鉄二条駅下車徒歩2分、阪急大宮駅徒歩10分)
http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_suzaku_j.html
※参加無料
【概要】
デジタルアーカイブ(Digital Archives)は、1994年頃東京大学名誉教授の月尾嘉男氏が古代アレクサンドリア図書館をイメージして提起した和製英語である。当時文化財赤十字活動をしていた日本画家の平山郁夫氏を会長とするデジタルアーカイブ推進協議会(JDAA)によって全国に普及して行った。近年デジタルアーカイブの概念は、パソコン内のコンテンツファイルを保存する「アーカイブ」から国立公文書館の資料原本のデジタル画像閲覧システムを指す「デジタルアーカイブ」、あるいはテレビ番組の「NHKアーカイブス」など拡散してきている。そこで改めてデジタルアーカイブとは何か、デジタルアーカイブの起源から現在までデジタルアーカイブの関連事項を振り返りながら、その本質を考え、デジタル資料の保存と活用の両立による未来図を予測してみようと思う。
【講師プロフィール】
アートプランナー。美術情報・デジタルアーカイブ研究。1961年東京生まれ。1984年駒澤大学経営学部経営学科卒業、その後PR会社など勤務、1989年アートプロデュース会社(株)ノヴリカ設立。展覧会企画としてCG展「3D BRAIN CIRCUS」(横浜ランドマークタワーギャラリー 1994,三菱地所アルティアム 1995)、写真展「地平線発――21世紀の旅人たちへ」(O〔オー〕美術館はじめ各地 1997)など。1999年玉川大学文学部学芸員資格取得後、2000年より“デジタルアーカイブ”をキーワードとしてフリーランスで活動開始。「デジタルアーカイブ白書」調査・編集総括(デジタルアーカイブ推進協議会 2001,2003〜2005)、アート系Webマガジン『artscape』監修、同メディアにて「美のデジタルアーカイブ アート・アーカイブ探求――絵画の見方」(大日本印刷2002〜)を連載中。
【主催】
アート・ドキュメンテーション学会関西地区部会
グローバルCOE(立命館大学)「日本文化デジタルヒューマニティーズ拠点」