最終更新日:2006.02.24
アート・ドキュメンテーション学会(JADS)第35回見学会

昭和を体験し記憶の継承を考える半日旅行−昭和のくらし博物館ほか−

今回のJADS見学会は、これまでに前例のない独創的な見学会を開催します。
 いま、歴史を最も身近に感じることができるテーマとして「昭和」が注目されています。その記憶の継承は、ミュージアムの今日的な課題のひとつですが、同時に、多くの人々が原体験を持つこの時代は、来館者の共感性に訴えかけることができる集客資源としても期待されています。
 この見学会では、昭和をテーマにした「博物館」と「飲食施設」とを同日に体験し、その中に共通して流れる魅力を実感しながら、市民のニーズとコレクションとの関係や記憶の継承の問題を考えてみようという試みです

【日時】2006年 3月10日(金) 14:00〜17:00

STEP-1 スタートは日常生活の場の追体験から
【昭和のくらし博物館見学会】
14:00 〜
昭和26年築の小泉家住宅を利用した個人博物館です。僅か18坪の小さな公庫住宅ですが、昭和戦後期のくらしがそのまま保存・継承されているところが人気を呼び、はとバスの遊覧コースのひとつにもなっています。見学会では、学芸員の谷口こずえ氏にご案内を頂きながら、この館の魅力を体験したいと考えます。また、昭和時代のくらしの再現では、先駆的な仕事をされている青木俊也氏(松戸市立博物館学芸員) を特別ゲストとしてお招きします。
13:40〜 見学会受付開始
14:00〜 開催の趣旨−JADS行事・企画委員会
14:10〜 昭和30年代前半の公務員家族のくらしと博物館活動
    谷口こずえ氏 (昭和のくらし博物館学芸員)
14:30〜 戸建住宅から団地生活へ、常盤平団地再現の事例
    青木俊也氏 (松戸市立博物館学芸員)
14:50〜 自由見学
    その後、電車にて昭和カフェ浅草オペラ中目黒店へ移動
参加費:500円(博物館入場料実費)、会場は和室(お座敷)です。


STEP-2 盛り場の活気も体験してみよう
【昭和カフェ浅草オペラ中目黒店見学会】
16:20〜
昭和の浅草のカフェをモチーフとした居酒屋で、昨年の夏にオープンしました。店内は、映画のポスターなど昭和時代を物語る数々の「博物館資料」で埋め尽くされています。懐かしい時代へタイムスリップするという感覚は、博物館とも共通し、しかもそれが飲食施設としての魅力づくりとなっているところに興味深いものがあります。営業時間に先立って見学会を行うとともに、出店にあたってのコンセプトをオーナーから伺います。
参加費: 無料


STEP-3 そして語り合う記憶の継承とドキュメンテーション
【そのまま始まる懇親会】
17:00〜
くらしの場から繁華街へ、昭和の息吹を一通り体験した後は、その感想や疑問点等を参加者が語り合う懇親会へと移行します。見学先が懇親会場になるというユニークな企画です。谷口氏や青木氏を囲んで、昭和の記憶を継承していくことの意義やそれを支えるドキュメンテーション活動について語りあうことができればと思います。
参加費: 昭和との「縁の深さ」に応じて実費徴収。5000円〜1000円程度
     (学生など若い方にお得な料金設定です)


昭和のくらし博物館
所在地
東京都大田区南久が原2-26-19
http://www.digitalium.co.jp/showa/
交 通
東急池上線久が原駅より徒歩約8分
東急多摩川線(旧目蒲線)下丸子駅より徒歩8分
東急池上線千鳥町駅より徒歩10分

昭和カフェ 浅草オペラ 中目黒店
所在地
東京都目黒区上目黒2-6−9 マルモビル2F
http://r.gnavi.co.jp/g709303/map1.htm
交 通
東急東横線中目黒駅 徒歩2分
東京メトロ日比谷線中目黒駅 徒歩2分
電話 03-5773-5566

【申込み方法】
氏名、会員種別、懇親会への出欠予定、連絡先(電話番号・FAX番号・メールアドレス等)を明記の上、3月6日までに下記までお申し込みください。お問い合わせも下記まで.
E-mail 行事企画委員会  毛塚万里
BXQ10030@nifty.ne.jp 若月憲夫
jads@dx.catv.ne.jp
FAX 047-318-5008(毛塚宛)
〒272-0822 市川市宮久保1-21-24 オフィスMAL内 毛塚宛