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  本年度の年次大会は、学会改称の「記念大会」です。 新しい企画もたくさん用意いたしました。
  これまで、年次大会参加の経験がない方も、この機会に是非、ご参加ください
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1.開催の趣旨
 本年度の年次大会は「学会」へ改称後、最初の記念すべき年次大会です。その大会に相応 しく、JADSの創設や発展に寄与された方々に、ゆかりの深い駿河台大学を主会場といたします。発足時からJADSを支えてきた方々から現場で活躍中の会員、さらにこの分野の研究者や専門職、技術者をめざす院生や学生、そして会の活動に協賛する皆さまが一堂に集まり、世代や立場を超えて次世代のJADSを展望し、語り合い、交流する場にしていきたいと考えます。
2.大会テーマ
 第三世代のアート・ドキュメンテーション −その目的・技術・専門性を考える−
3.日時と会場
 2005年6月3日(金)ALIT 入間市博物館(第33回見学会)
         4日(土)駿河台大学(第16回総会、第19回講演会、第46回研究会)
      ※大会終了後、飯能駅周辺で懇親会を開催
4.プログラムの概要
  大会初日 6月3日(金)
  
  第33回見学会(13:30−17:30) 
  ALIT入間市博物館見学会 
  1994年に開館し、「ALIT」の愛称をもつ入間市博物館は、美術館的機能(Art)、文書館的機能(Archives)、地域やお茶に関する図書・視聴覚資料の提供(Library)、歴史・ 
  民俗・自然・文化に関する情報センター機能(Information)、特産の狭山茶をはじめとする国内外のお茶(Tea)に関する情報提供機能をもつ地域博物館です。充実した屋外施設も有し、市立の複合施設としてアーカイブ機能を実現した先進的な同館について、バックヤードを含めて視察見学するとともに、10余年の活動報告から、市民との関係や、資料保存活動・情報提供活動のめざすべき方向を皆様と考えたいと思います。
   *入館料が必要です(一般160円・学生80円を当日集めます)
13:20 集合(13:00 受付開始)
   場所:西武池袋線、新宿線「所沢駅」東口下車徒歩2分「飯能信用金庫」前付近
  13:30 出発
   送迎専用バスにて、入間市博物館までご案内いたします。(所要時間30分〜45分)
  14:30 入間市博物館、見学会開始
   自家用車や公共交通機関でご参加の方は、この時間に博物館のロビーに集合してください。
   ・ALITの活動概要説明 工藤宏氏 (入間市博物館学芸員・駿河台大学非常勤講師) 
   ・情報センター及びバックヤード見学
   ・展示自由見学 (第3回館蔵煎茶道具展開催中 5日まで)
   ・休憩時間 (屋外散策、喫茶室等での休憩) 
  
  16:45 送迎専用バス集合・出発
  17:20 飯能駅南口
   見学会のみご参加の方や飯能で宿泊をされない方は、ここで下車できます。
  17:30 ホテル・マロウドイン飯能着
  大会二日目 6月4日(土) 
メディアセンター特別見学会(9:30〜10:20)
  総会に先立って、駿河台大学が誇るメディアセンターの特別見学会を実施いたします。
第16回総会(10:30〜11:45) 会場: 駿河台大学 講義棟3階 3307教室 
   受付は、10:00から開始します。
休憩(11:45〜13:00)
第19回講演会 会場: 講義棟3階 3307教室
ご挨拶(13:00) JADS年次大会へ寄せて -文化情報学の立場から 広瀬順晧氏 (駿河台大学文化情報学部長)
講演会(13:10〜14:00)タイトル:ドキュメントディレクターの専門性 
  講師:桂 英史氏(東京藝術大学美術学部助教授)
  情報学/メディア論という専門の立場から、また、地域再生計画における芸術文化の位置づけという視座から、ドキュメントディレクターの必要性と専門性を論じて頂きます。
休憩(14:00〜14:20)
第46回研究会 会場: 講義棟3階 3307教室 他2室
  第一部..研究分科会(14:20〜16:00)
   領域毎の会員の研究発表です。終了後、その内容を題材にディスカッションを行います。
  分科会は、ひとつを選んでご参加下さい
第1分科会:アート・ライブラリ&ミュージアム・ライブラリ
  発表1「"美術家事典・編纂者達の江戸〜東京 ―朝岡興禎、堀直格の幕末〜明治― 」恵光院 白
  発表2「アメリカのミュージアム・ライブラリ事例 インターンシップ報告」
  岩瀬可奈子(国立スミソニアン研究所 元インターン生)
  
  ディスカッション:テーマ「アート・ライブラリアンの基礎知識を共有する」
  コーディネーター:川口雅子(国立西洋美術館学芸課情報資料室研究員)
  JADS第42回研究会「美術館・博物館、文書館の情報専門職制の開発と養成」(2003年11月15日)に示されるように、アート・ライブラリ、ドキュメンテーション、アーカイヴ、コレクション・マネジメントの枠を越えて、情報専門職の確立が求められている。その発展の原動力は、アート・ライブラリアンは何をどう学び取るか、という現場で必要とされる根本的課題への取り組みに求められるのではないか。学会と改称して初となる本分科会では、アート・ライブラリアンの共通認識を形成する場として、レファレンスの基本である美術家事典や博物館での業務体験などを素材に専門的かつ実践に役立つ議論を行いたい。
  
   
  第2分科会:アート・アーカイヴ  
  発表3「創造支援型メディア・アート・アーカイヴ「HIVE」の基礎検討」
  ドミニク・チェン(NTTインターコミュニケーション・センター研究員/東京大学大学院学際情報学府修士課程)
  発表4「データベース化を前提とした肖像画の画面記述について−有識故実学の立場から−」佐多芳彦(大正大学・立正大学非常勤講師)
  
  ディスカッション:テーマ「画像・映像アーカイヴにおける意味情報の付与とその利用に関する課題」
  コーディネーター:米倉迪夫(上智大学比較文化学部教授)
  JADS第44回研究会(2004年10月30日)「パフォーミング・アーツ・アーカイヴの現在」での議論に特徴的に表されているように、時間芸術をはじめとする無形文化財の記録と資料化・アーカイブ化には多様なアプローチがある。今回の研究会では歴史的伝承に関する史料とメディア・アートを事例として、人間の知識が介在する内容情報を画像・映像情報に付与する場合の、基本的な問題について議論する。 
第3分科会:コレクション・ドキュメンテーション
  発表5「博物館・美術館を中心とした収蔵品情報の横断的利用の考察−CIDOC CRMの適用からセマンティックWebへの展望−」
  嘉村哲郎(国立新美術館準備室 研修生)
  発表6「博物館による文化財情報の相互利用を目的とした情報取得手法の検討」
  秋元良仁,鈴木理洋(凸版印刷株式会社 情報ビジネス開発本部研究開発部)
  
  ディスカッション:テーマ「新世代Web技術と博物館情報共有の可能性」
  コーディネーター:八重樫純樹(静岡大学情報学部教授)
  先日開催された第45回研究会(2005年3月12日)のテーマ「コレクション・ドキュメンテ−ションの系譜を定着させるために」に象徴されるように、日本におけるこの分野は著しく遅れている。一方でインターネットにおいては 
  Web サービスやメタデータの応用など、新しい技術動向が注目され、CIDOC CRM のようなオントロジーの開発も進んでいる。この年次大会では、こうした新たな環境が博物館情報においてどのような可能性をもち、また課題をもたらしてゆくのかを、技術的な側面を含めて議論を深めたい。
休憩(16:00〜16:20)
 第二部.報告会(16:20〜17:20)
  テーマ:第三世代のアード・ドキュメンテーションの展望
   各分科会でのディスカッションの内容を、各分科会の代表者1名が、全体報告会で報告します。その後、基調講演の講師にも加わって頂きながら全体討論を行います。
   モデレーター :波多野宏之(駿河台大学/年次大会実行委員長)
   パネリスト   :川口雅子(国立西洋美術館学芸課情報資料室研究員)
             米倉迪夫(上智大学比較文化学部教授)
             八重樫純樹(静岡大学情報学部教授)
   コメンテーター:桂 英史(東京藝術大学美術学部助教授) 
閉会挨拶 戸田光昭(駿河台大学文化情報学部教授/JADS年次大会名誉実行委員長)
17:30 終了
  18:00 懇親会  会場:飯能プリンスホテル、レストランアゼリア 参加費:一般5000円 学生4000円
5.参加費
   JADS会員及び会場館関係者(入間市博物館関係の方及び駿河台大学教職員、学生のみなさま)は無料、一般1000円、学生500円
※ 総会参加はJADS会員限定です。見学会、講演会、研究会はどなたでも参加できます。
  6.参加申込
  会員の方は、総会委任状の集計の関係で、5月20日までに通信4月25日号同封の葉書にて、総会、見学会、講演会、研究会、懇親会の出欠をお知らせください。会員以外の方の参加申込みは、氏名、所属、連絡先を明記の上、5月31日までに、FAXまたはE-mailで下記までお願いいたします。またJADSホームページでもお申込みができます。 http://wwwsoc.nii.ac.jp/jads/
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  連絡先:
  アート・ドキュメンテーション学会事務局
  〒611-0002 京都府宇治市木幡金草原60-6 びぶりおん気付   野口 恒雄
  電話/FAX: 0774-33-3969
  E-mail : LDT02307@nifty.ne.jp
  ご連絡はできるだけ郵便、FAX または電子メールでお願いいたします。
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●2日間、ご参加のみなさま、首都圏在住の方も是非、ご宿泊を。
  今回の大会プログラムは、初日、6月3日(金)の集合時間に所沢へおいで頂ければ、送迎専用バス等で、見学会からホテル、二日目の駿河台大学会場までスムーズにご案内いたします。二日分の交通費や所要時間等を考えると、首都圏在住の方も、飯能へ宿泊されることをお勧めいたします。
●見学会(6月3日)のみの参加も可能です。 
   4日(土)にご都合が悪い方は、3日(金)入間市博物館の見学会のみの参加も可能です。所沢駅から出発した送迎専用バスは、17時過ぎに飯能駅前に到着します。飯能から池袋までは、特急で約40分です。見学会は、非会員の方もご参加できます。
●6月4日(土)朝の総会からご参加の場合、池袋発9時30分の特急で間に合います。
   二日目からご参加の方は、9時30分池袋発の特急に乗れば、駿河台大学(飯能)での総会にぎりぎり間に合うような時間設定としました。 
●講演会(4日午後)からの参加も大歓迎。非会員の方も是非ご参加ください。
   年次大会のメインは、4日(土)午後の講演会と研究会です。JADS会員とともに非会員の方も参加できます。都心から飯能までは、多少時間がかかりますが、午前中に移動すれば、13時の講演会開始には、充分に間に合います。また、大会終了後の懇親会は、飯能駅から至近距離に会場を設定するなど、お帰りの便にも配慮しました。この機会に、是非、駿河台大学まで、お出かけください。
 ●会場案内
  入間市博物館
  <所在地>
  358-0015 埼玉県入間市大字二本木100番地
  <電話番号>
  04-2934-7711
  <交通>
  ■西武池袋線入間市駅よりバス20分(入間市駅3番乗り場にて乗車)
  ■中央自動車道 八王子インターより車で50分 
  ■圏央道 入間インターより車で5分
 駿河台大学
  <所在地> 357-8555 埼玉県飯能市阿須698
  <電話番号>
  TEL(042)972-1111(代表)
  <交通>
  西武池袋線「飯能駅」南口下車 【池袋駅より特急利用40分または急行利用47分】
  無料スクールバス7分
  西武池袋線「元加治もとかじ駅」下車 【池袋駅より急行利用45分】
  無料スクールバス5分
  JR八高線「金子駅」下車 【八王子駅より30分、川越駅より35分】
  無料スクールバス8分
*この年次大会は、駿河台大学 学術学会総会等開催補助費を受けています*