JADS第45回研究会のお知らせ
コレクション・ドキュメンテ−ションの系譜を定着させるために
−日本のミュージアムの中での使命と技術を考えるー
美術館・博物館への情報システムの導入が活発化していく中で、アート・ドキュメンテーション研究会では、これまでに3回、コレ
クション・ドキュメンテーションについての研究会を開催してきました。
今回の研究会では、その中で語られてきた諸問題、とりわけシステム以前の問題点について再確認するとともに、コレクション・ド
キュメンテーションの必要性や重要性を、この分野に関心を持つ人々だけではなく、美術館・博物館界の全体や市民社会に、どう広げて
いけば良いのかについての知恵を語り合う会にしたいと考えます。
美術館・博物館の内外を問わず、出来るだけ多くの「理解者」を育て、そのネットワークを広げていくことの第一歩となることを期待
したいと思います。
日時:2005年 3月12日(土)13:30〜
会場:慶應義塾大学三田キャンパス313番教室(大学院校舎棟)
〒108-8345東京都港区三田2-15-45 TEL. 03-3453-4511(代)
- JR山手線、京浜東北線 田町駅下車(徒歩約8分)
- 都営地下鉄浅草線 都営地下鉄三田線 三田駅下車(徒歩約7分)
- 都営地下鉄大江戸線 赤羽橋駅下車(徒歩約8分)
参加費: 無料
主催:アート・ドキュメンテーション研究会
後援:
記録管理学会
日本アーカイブズ学会
日本ミュージアム・マネージメント学会
進行プログラム
この研究会は、基調講演、事例報告、パネル・ディスカッションの3部で構成します。
13:00 研究会受付開始
13:30 開会
この研究会の趣旨説明(5〜10分程度)
第1部. 基調講演
「日本のコレクション・ドキュメンテーションの現状と世界の動向」
水嶋英治氏(常磐大学大学院ミュージアムマネジメント領域教授)
日本のコレクション・ドキュメンテーションの現状を世界との比較の中から水嶋氏にお話を頂きます。
この分野で遅れをとっている日本の将来について、今後どのように発展させていくべきか、課題を整理しながら、制度の問題、人材の問題、現場レベルの問題等を含
めて、概観します。
14:30 休憩
14:50
第2部.事例報告
現場レベルでの実情を2事例、各30分程度で発表して頂きます。
同じミュージアムでも、分野や設置主体の性格によって、コレクション・ドキュメンテーションの実情や課題は、大きく異なっています。
そこで、美術館(美術分野で大学)と博物館(歴史分野で公立)という、典型的な2事例に焦点を当て、日本のコレクション・ドキュ
メンテーションの問題を考えるきっかけとします。
この事例報告会の視点(5〜10分程度)
美術館の事例:「美術館における資料情報システム」
村田良二氏 (東京国立博物館)
歴史博物館の事例:
井上 攻氏(横浜市歴史博物館)
16:00 休憩
16:20
第3部.パネル・ディスカッション
「今、私たちに何ができるのか。各界の英知を集めて考える」
最後のパネル・ディスカッションでは、日本のミュージアムの今後の発達には、コレクション・ドキュメンテ−ションの系譜を博物館
界の中に定着させていくことが必要不可欠であるとの共通認識にたち、そのためには博物館現場で、大学で何ができるのかを考えてい
く。
モデレ−タ−:水嶋英治氏
パネリスト :
村田良二氏
井上 攻氏
中嶋英吉氏 (早稲田システム開発株式会社)
17:25 エンディング
17:30 終了
18:00 懇親会
■出展発表 12:30 〜16:30 (会場:大学院校舎1階)
この研究会の開催中、JADS賛助会員企業を中心に、異なる業界の企業4社にお集まり頂き、それぞれの会社が手がける美術館・
博物館の収蔵品管理システムの開発事例を一堂に集めて紹介します。
日本のコレクション・ドキュメンテーションの現状を俯瞰的に眺めることができるのは、多数の館でシステム開発を手がける企業の方々
かもしれません。企業サイドから見た現場の課題や問題点など幅広く情報交換できるような場としていくことがねらいです。
1.パッケ−ジソフトの専門会社の開発事例
−早稲田システム開発株式会社
2.印刷会社の開発事例
−株式会社廣済堂 ソリューション営業部
3.展示会社の開発事例
−株式会社乃村工藝社 CCカンパニー 文化環境事業本部
4.情報機器メーカーの開発事例
−富士通株式会社 教育文化ソリューション部
*全国の収蔵品管理システムの事例が、デモで体験できます
*出展発表は、研究会会場と同じ校舎1階のホール左側の教室です。
■申込み方法
氏名、所属学会および会員種別、懇親会への出欠予定、連絡先(電話番号・FAX番号・メールアドレス)を明記の上、下記まで
お申し込みください。お問い合わせも下記まで.
E-mail 行事企画委員会 毛塚万里 |若月憲夫
FAX. 047-318-5008(毛塚宛)
郵便 〒272-0822 市川市宮久保1-21-24 オフィスMAL内 毛塚宛