第37回 研究会
日時:2002年6月8日 (土)
会場:東京藝術大学(上野キャンパス中央棟) http://www.geidai.ac.jp/
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
電話03-5685-7506(代表)
11:00‐11:40 発表1
「武蔵野美術大学美術資料図書館における図書資料(単行書・雑誌)の電算入力について」
本庄美千代 小黒庸光 (武蔵野美術大学美術資料図書館 図書資料担当課)
武蔵野美術大学美術資料図書館では1995年に標記図書群約20万冊の電算入力化を計画、1996年より実施に移し、2001年度末(2002 年3 月) でその約95% の入力を済
ませ、本年より学外にも図書情報を公開いたします。
今回の年次大会ではその理念、計画、実施の過程と問題解決の経緯をご報告して頂きます。
11:40‐12:20 発表2
「熊本市現代美術館ホームギャラリーの試み」
蔵座江美(熊本市現代美術館)
美術作品と、人間の英知の象徴である書物を同一視するコンセプトから生まれた「ホームギャラリー」の可能性をご報告していただきます。美術館における美術館書室の現在の状況をふまえ、美術図書室の重要性を再確認するという趣旨の発表です。
12:20‐13:30 昼休み
13:30‐14:10 発表3
「フランス19世紀美術事典の成立と展開---ベネジットの誕生まで」
太田 瑞穂(日本大学芸術学部博士課程)
ナポレオンの出現で始まったフランス19世紀は、また「事典の世紀」でした。
ガベや、ベリエとオヴリといった編集者による国別の美術事典が刊行され、個人の編纂による事典が刊行された最後の時代でもありました。個性豊かな編集者自身とその作品である美術事典について、新古典主義絵画研究の視点から具体的な例を挙げ、比較・分析した研究成果をご発表頂きます。
14:10‐14:50 発表4
「日本民俗建築学会のデータベース制作事例」
杉本文司(育英高専ビジュアル情報工学科 教授・日本民俗建築学会理事資料委員
)
現在、8697枚が登録されている「滅びゆく民家」のデータベース制作の事例発表です。
伝統的な町並み、集落、民家は、変化の激しい今日、すでに失われてしまったものも少なくありません。
こうした記録は、実際には膨大な量が残されていますが、個人の所蔵となって公表されることなく、また、すでに故人となられた研究者の記録資料が、散逸してしまった例も知られています。
こうした「滅びゆく民家」の画像資料を保存し、データベース化した画像資料の活用方法を構築した事例をご発表頂きます。
アート・ドキュメンテーション研究会事務局